[但馬の水産業]豊岡水産物地方卸売市場のある豊岡市は兵庫県北部(日本海側)の但馬地域にあります。但馬地域は、豊岡市、養父市、朝来市、香美町、新温泉町の3市2町からなり、その面積は県下の約25%(約21万ha)を占め、そのうち約83%は森林で氷ノ山、扇ノ山、鉢伏山など兵庫県の屋根を形成する1,000m級の山々が集中し、山頂付近にはこの地域の自然を特徴付けるブナ林も見られます。また、一級河川円山川をはじめ、竹野川、矢田川、岸田川等が日本海へ注いでおり、日本海に面する海岸部は山陰海岸国立公園に指定され、四季の変化に富んだ美しい景観、豊かな自然環境を形成しています。この山陰海岸国立公園を中心とした多様な地質や地形が、山陰海岸は平成22年にジオパークに認定された他、円山川下流域・周辺水田においても平成24年に県下で初めてラムサール条約に登録されるなど世界に誇れる景観となっています。気候は、日本海型気候で冬の降水量が多く、新緑、紅葉や雪等四季がはっきりした季節感豊かなところです。このため、「弁当忘れても傘忘れるな」と言われたり、「雪の但馬へよう来んさった」と歌われるなど、夏は暑く、冬は寒さが厳しい地域です。但馬地域では、古くから沖合底びき網漁業を中心として、いか釣り漁業、べにずわいがにかご漁業、定置網漁業、採貝藻漁業など多種多様な漁業が営まれ、日本海の多様な環境で育った四季折々の魚介類が水揚げされています。特に日本海の冬の代表的な味覚であるズワイガニは、雄ガニを「松葉ガニ」、雌ガニを「セコガニ」と呼び、水揚げされる漁港の名前を掲げて、「津居山かに」、「柴山がに」、「香住港まつばがに」、「浜坂産松葉がに」と4つの港ごとにブランド化された名称で親しまれています。[但馬魚市場㈱の概要]豊岡水産物地方卸売市場の開設者である但馬魚市場㈱は、食品統制令及び統制魚市場(鮮魚配給所)の解除により分立する但馬内の魚市場を統合して昭和23年に設立された後、兵庫県卸売市場整備計画及び当社の合理化計画により、豊岡、出石の両営業所を統合、本社とともに豊岡市福田に新市場を開設し「豊岡水産物地方卸売市場」として営業を開始しました。「古来伝承の郷土料理や食材を現世代へ継ぎ、またその素晴らしい古来伝承但馬の味を全国へ発信していくこと、そして、北近畿地方には馴染みのない美味珍味を旬に応じて日本全国から集荷し当地域の皆様へ紹介啓蒙することにより、より豊かな食生活を創造していくこと」を基本理念とし、北近畿最大の水産市場として活動を続けています。[但馬は関西弁?]神戸のイメージが強い兵庫県、なんとなく県民全体が「関西弁を話す」と思われがちですが、南北に長い兵庫県には神戸弁、摂津弁、但馬弁、丹波弁、淡路弁、播州弁の6つの方言が存在します。そのうち但馬弁は近畿の他地域の方言とは相違が著しく、丹後弁とともに中国方言に分類されますが、北西方向へ進むほど山陰方言的な特徴が多く、南部は近畿方言的な特徴が混ざるなど但馬内でも違いが大きいそうです。竹田城跡◇豊岡市プロフィール豊岡市は、平成17年4月1日、兵庫県の北東部に位置する1市5町(豊岡市、城崎町、竹野町、日高町、出石町、但東町)が合併してできたまちです。市域の約8割を森林が占め、北は日本海、東は京都府に接し、中央部には母なる川・円山川が悠々と流れています。海岸部は山陰海岸国立公園、山岳部は氷ノ山後山那岐山国定公園に指定され、多彩な四季を織りなす自然環境に恵まれています。平成17年9月には、国指定の特別天然記念物・コウノトリが自然放鳥され、人里で野生復帰を目指す世界的にも例がない壮大な取組みが(豊岡市HPより抜粋)始まりました。 豊岡水産物地方卸売市場(兵庫県豊岡市)(豊岡水産物地方卸売市場の全景)城崎温泉(卸売場に並ぶズワイガニ)辰鼓楼(場内の取引風景)逆さ氷ノ山146市場のある都市市場のある都市
元のページ ../index.html#2